楽天投信レター

「乗り換え」の必要のない投資信託を目指して

昨年からの強い相場の後、1月は不安定な状況でしたが、そこから一転、当レポート対象月の2015年2月は、グローバルに株高が進み、我が国においても日経平均株価がリーマンショック前高値を更新する等、強い相場展開でした。

株高や円安で収益が上がるような投資内容のものが大半を占める公募株式投資信託の残高は、2013年末65兆円だったものが2014年末には77兆円と、過去最高水準に成長して来ました。2014年の純流入額(設定により流入した金額と、解約や償還で流出した金額の差)は、6.9兆円にものぼります。

こうした投資信託全体の残高の成長は運用を業とする者として大変喜ばしいことなのですが、実は気になる数字があります。それは設定の金額も大きい一方で、解約の金額もとても大きいのです。

前述の純流入額の内訳は、

設定額 - 解約額 - 償還額

となるわけですが、流入してきた設定額は38兆円、そして解約額は31兆円です。前年末残高が65兆円に対して31兆円の解約ということは、大まかに言って、1年間で投資信託総残高の実に48%の解約がなされていることになります。

特に、販売手数料を支払って保有していた投資信託を解約し、別の類似した投資信託に乗り換えている場合は、かなりの無駄ですし、それが心無い販売会社営業員による誘導でなされていたとしたならば言語道断です。また、短期的な上下に右往左往して、頻繁に売ったり(解約)、買ったり(設定)した場合、多くの方は高値で買い(設定)、安値で売る(解約)ことになりがちです。

投資家の皆さんにとって、売り買いのタイミングを考える必要が無く、長期に保有し続けるにふさわしい運用。それが、楽天みらいファンドが目指すものです。相場が高値になると利食い売りをしたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、泰然と構えることをお勧めする次第です。

Vol23
2015.2.27
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