楽天投信レター

ETFで運用することの意味

資産運用業界には、業界内のプロ向けに様々なセミナーがあります。そうしたセミナーの一つでETFに関する様々な論点を議論する場として業界内でよく知られる、『日本ETFフォーラム』の第7回が2015年10月23日に開催されました。

セミナーでは、多岐に渡る議題が並びましたが、そのうちの一つとして複数のアセットクラスのETFを活用して資金運用をする運用会社の事例を議論するパネルディスカッションも設定され、私もパネラーとして参加し、『楽天みらいファンド』の運用哲学や手法を、集まった約200人のプロの聴衆を前に説明する機会を得ました。

当ファンドの投資哲学としてお話したことは、この月次レポート等で日頃から投資家の皆様にお伝えしていることと全く同じです。すなわち、「予想に頼らず、長期的に収益が期待できる構造にあると考えられるものに分散投資する」ということです(プロ向けということで専門用語が多いプレゼンテーションになってはいますが)。

では、あらためてなぜETFを活用して運用しているかですが、それは「資産自体の収益力」に着目して投資しているからです。例えば、株式の銘柄選択により主要指数を上回ることを目指す運用は、個別企業を分析する過程を経ることもあり、一般的に非常にコストが高いものとなります。またそもそも、「市場全般のリターンをコスト差引後で上回り続けることは可能か?」という問題に関しては、様々な議論のあるところです。そうした論争をする必要なく、長期的に収益を獲得する。それが『楽天みらいファンド』が目指すものです。

そしてそれは、「長期的な収益構造がある」と考えられる投資対象の主要な指数に連動するETFの中から、充分な残高や売買高があるものを選定し、分散投資することにより、極めて安価かつ効率的に可能となります。

私達は、『楽天みらいファンド』が、どんな方でもラクに長期投資の成功を目指して投資していただける画期的なファンドであると信じて運用していますが、それは、世界のETF市場が成長し、様々な投資対象のETFが活発に取引されるようになったことで実現しているのです。

Vol31
2015.10.30
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