利益相反管理方針の概要

2017年6月

当社は、当社または当社の関係会社と当社のお客様の間、ならびに当社または当社の関係会社のお客様相互間における利益相反のおそれのある取引に関し、法令等および利益相反管理方針にしたがい、お客様の利益を不当に害することのないよう適正に業務を遂行いたします。

1.利益相反のおそれのある取引の特定方法

  • 「利益相反」とは、当社または当社の関係会社とお客様の間、ならびに、当社または当社の関係会社のお客様相互間において、利益が相反する状況をいいます。
  • 「利益相反のおそれのある取引」とは、当社が行う取引に伴い、お客様の不利益のもと、当社または当社の関係会社あるいは他のお客様が利益を得ている状況が存在する、およびその状況がお客様にとって正当に期待することができる契約上または信義則上の地位に基づく義務に反することにより、お客様の利益が不当に害されるおそれがある場合の当該取引をいい、当社が取引を行う場合に類型およびその取引例に照らしてお客様の利益を不当に害さないか判断・特定します。

2.利益相反のおそれのある取引の類型

①忠実義務型

  • お客様の犠牲により、当社または当社の関係会社が経済的利益を得るかまたは経済的損失を避ける可能性がある場合
  • お客様以外の者との取引に関連して、通常の手数料や費用以外の金銭もしくはサービスを得る場合、または、将来得ることとになる場合

②反信義則型

  • 当社が保護すべきお客様を相手方とする取引をする場合
  • 当社が保護すべきお客様の取引相手方の側に立つ取引をする場合

③法令禁止型

  • 当社が保護すべきお客様の非公開情報の利用等を通じ、自己の利益を得る取引をする場合
  • 当社が同一取引に複数の立場で関与することにより、通常の取引と同様の取引が期待できない場合

3.利益相反管理体制

  • コンプライアンス部を、利益相反管理統括部とします。
  • 利益相反管理統括部は、他部門から独立した立場で、利益相反管理に必要な情報を集約し、利益相反のおそれのある取引等を特定するとともに、当該取引に関する適切な利益相反管理の実施を各部に指示し、必要に応じて、利益相反管理に係る手続や利益相反管理態勢の見直しを行います。

4.利益相反の管理方法

利益相反のおそれのある取引は、特定された取引の特性に応じ、次に掲げる方法を選択し、または組み合わせることにより管理いたします。

  • ①取引を行う部門とお客様との取引を行う部門を分離する方法
  • ②取引またはお客様との取引の条件または方法を変更する方法
  • ③取引またはお客様との取引を中止する方法
  • ④取引に伴いお客様の利益を不当に害するおそれのあることについて、事前にお客様に適切に開示する方法
  • ⑤その他の方法

5.管理対象となる会社の範囲

  • 楽天証券株式会社
  • 楽天銀行株式会社
  • 楽天生命株式会社
  • 楽天カード株式会社
  • その他、利益相反管理統括部が利益相反管理のうえで管理対象に含める必要があると判断したグループ会社